こんにちは、頭痛のジジイです。今日はあまり歓迎したくない症状についてお話しして行こうと思います。こういうことは無いでしょうかいつもの片頭痛が痛んでいたが暫く休んで激しい痛みは無くなったのだが、まだ何となく軽い痛みが残っていると言うようなことなのですが、無い人は幸せです。実はこの症状は片頭痛と緊張型頭痛の両方を併発していて、片頭痛が治った後でも緊張型頭痛が残っていると言うような状態を表しています。

2種類の頭痛を併発するわけですから頭痛持ちにとっては最悪としか言いようが有りません。しかし医療現場ではどうもこういった症例は珍しい訳ではなく、頭痛で受診するような場合には良く有るケースの様なのです。もし自分がこのように片頭痛と緊張型頭痛を併発したような状態になったら、どのように対処すれば良いのでしょうか。片頭痛と緊張型頭痛の対処方法をそれぞれ考えると、2つ併発した時の対処の難しさが分かってきます。

ではいつもの片頭痛の対処方法からおさらいしてみましょう。片頭痛のメカニズムでは脳内の血管の拡張が痛みの原因とされていますので、出来るだけこの拡張を止めることが対処方法になります。そこで首筋や脇の下などを冷やして、なるべく脳への血液の流れを緩やかにすることが必要です。この場合には筋肉をほぐしたり、入浴することは血行を促進するので血液の流れを良くしてしまい、血管の拡張がより促進されて対処の観点から言えば逆効果になります。

これに対して緊張型頭痛の場合には、ストレスや筋肉の緊張などが原因ですので、肩もみやマサージなどで筋肉をほぐしたり、入浴などで緊張状態やストレスを解消することが対処方法として有効とされ、冷やしたりすることは逆効果と言われています。そこで2つを比べてみると分かりますが、対処方法が全く逆と言っても良いのです。つまり一方を改善しようと思えば他方が悪化し、逆をやれば、逆転するだけでやはり悪化する頭痛が有る訳です。

これでは素人的にはどうやって対処したら良いのかが分からなくなってしまいますよね。そこで一方が悪化したとしても、痛みが大きい方を先に解消すれば苦しさは少なくなると言うように考える事にするのです。そこで実際に考えてみると、痛みの程度から言えば片頭痛の方が生活に支障が出るくらいの大きな痛みを伴っているのが普通ですから、ここで対処への順番を付けてまず初めに片頭痛への対処を行い、片頭痛が解消したのちに緊張型頭痛への対処を行うようにします。

ですからここで言えばまずは冷やして血液の流れを緩やかにすることを優先します。このまま暫く横になって片頭痛が解消したら、次に肩もみや入浴などで緊張型頭痛を改善すれば良い訳です。また片頭痛で暫く横になっていれば、その間に緊張型頭痛も引いてしまう場合も有ります。いずれにしても頭痛持ちにとっては、違う痛みの頭痛が一緒に襲ってくるわけですから、あまり遭遇したい状況ではありませんが、遭遇してしまった時には順番を間違えない様に対処してください。