こんにちは、頭痛のジジイです。みなさん頭痛を感じたときにはどの様な対応を取っていますか。今回は片頭痛に適した対応を考えてみる事にしましょう。頭痛への対応と言うと、以前から肩もみなどで首や肩のコリをほぐすことが民間療法として行なわれていますが、あなたもこのようにして頭痛対策をしたことは有りませんか。これでもし良くなったとするとあなたは片頭痛ではありません。片頭痛の場合こういうことをすると逆に症状は悪化してしまいます。

ここで例に挙げた対処方法と言うのは、頭痛の多数派である緊張型頭痛には確かに効果が有るため、頭痛と言えばこういった療法が行なわれるのですが、頭痛としては少数派になる片頭痛に対しては効果が出るどころか逆に症状を進行させ痛みは増幅することになってしまいます。多くの皆さんが経験していると思いますが片頭痛の最中に肩もみをしてもっと痛みが増してしまったと言うことはありませんでしたか。したがって片頭痛の場合肩もみは厳禁です。

通常は肩を揉んでもらえば筋肉のコリが取れて気分は爽快になる筈なのですが、なぜ片頭痛では効果が無いのでしょうか。それは片頭痛の痛みがどの様に発症してくるのかに関係しています。片頭痛の原因ははっきりわかっていませんが、脳内で血管が拡張して周囲の神経を刺激している事が影響していると考えられています。そこで肩もみを考えてみましょう。肩もみをすれば肩がほぐれて血行が良くなりますが、血行が良くなると膨らんだ血管に更に血液が流れ込むことになります。

そうするとどうなるでしょうか。血管はさらに拡張していきます。したがって更に神経への刺激が増えて、痛みは強くなっていくと言う訳です。ですから片頭痛の時には血行を良くする方向では無く、かえって悪くする方向の方が痛みを軽減できる可能性が有るのです。しかしその為にはどうすれば良いのでしょうか、更に肩こりを酷くさせてしまってはつらいですし、何か別の影響が出て他の病気を発症させてしまうかもしれません。

そこで肩こりを悪化させるのではなく、冷やすことを考えます。冷やすことによって血管が収縮すれば血行が悪くなって脳内に回る血液も減っていきます。したがって片頭痛の場合には肩もみは止めて首筋や脇の下を冷やすことによって体温を下げ血行を悪くすることが効果的な対処方法となります。今度片頭痛の痛みが始まったら、この方法を一度試して見てください。痛みが去るまでには時間がかかりますがもみほぐすよりも効果はあると思います。

ただし片頭痛にも色々な可能性が考えられますので、暫く続けても何も効果が無いあるいは痛みがひどくなってしまうような場合も絶対にないとは言えませんから、どうも自分には合わないと考えるのであれば、この方法は中止して、自分なりの方法を模索してください。自分なりの方法を見つけるにはある程度手探りで色々と試しながら探すしかありません。あまり焦っても良い方法は見つからないものです。気長に片頭痛と付き合うことが必要です。